1993年にセガジェネシス向けに発売された『WWFロイヤルランブル』は、Sculptured Softwareが開発し、Acclaim Entertainment、Acclaim Japan、Flying Edge、LJNが発売したプロレスゲームです。1990年代初頭のWWFの華やかさと個性を再現し、リアルなシミュレーションよりもアーケードアクションを好むプレイヤー向けに、直接的で激しい試合展開と多彩な可能性を提供します。
グラップリングシステムは前作の「綱引き」方式を踏襲しつつ、どちらのレスラーが優勢で技を繰り出そうとしているかを画面上に表示するインジケーターが追加されました。この追加によりグラップリングはより分かりやすくなり、戦略性も加わりました。ただ攻撃を続けるだけでは不十分で、体力を管理し、適切なタイミングを見計らって優位に立つことが重要になります。
技の種類も豊富になり、ボディスプラッシュ、ニーストライク、バックブリーカー、アトミックドロップなど、多彩な技が使用可能です。各レスラーにはそれぞれ独自の必殺技があり、キャラクターの個性を際立たせ、試合をより印象的なものにしています。リング外には鉄製の椅子も用意されており、試合に混沌とした雰囲気を添えています。
シングルマッチには、ワンフォール、ブロウル、トーナメントの3つのモードがあります。ワンフォールでは、従来のルールが適用され、10秒以内にピンフォールまたはカウントアウトで勝利となります。ブロウルではレフェリーがいないため、絞め技や目潰しなどの反則技が常に許可されています。目標はピンフォールではなく、相手のスタミナを完全に消耗させてギブアップさせることです。
タッグマッチでは、2組のペアが対戦し、タッグ交代に加え、リングサイドにいるパートナーがロープ付近の相手を掴むことで介入することも可能です。シングルマッチとタッグマッチの両方にトーナメントモードがあり、一連の試合に勝利してチャンピオンの座を目指します。操作が簡単で、テンポが速く、カラフルな演出が特徴の『WWFロイヤルランブル』は、同世代で最も完成度が高く、面白いプロレスゲームの一つとなり、メガマガジン誌のメガドライブ名作ゲームの一つに数えられるほどになった。